「どうしてこうなったんだろうな・・・・。」 一人のローグが呟いた。 彼はスフィンクスダンジョンに来ていた。 レアを手に入れる事が大好きで、今回も青箱を盗るつもりで来ていた。 そして、今回もうまくいくと思っていた・・・・・・。 ローグはマーターに喰いちぎられ、痛む右脇腹をおさえ、座り込んでいた。 「調子に乗りすぎたかな?」 回復アイテムもつき、帰る気力もない・・・。 「まあ・・・。休んでれば傷の痛みもひくだろう」 しばらく休んでいると突然、2〜3匹のマーターがローグに襲い掛かってきた。 「オイオイ・・・;マジかよ・・;こっちは怪我してんのに・・・;」 ローグはなんとか片付けようと愛剣のグラディウスを手に取り、立ち上がる。 順調に数を減らしていく・・。 「うし!なんとかなりそうだ」 こいつらを倒せば少なくとも回復アイテムが出る。 そして・・・ここから出よう・・・。 ローグが助かる希望をもちだしたそのとき、一人の騎士がローグの横を通り過ぎ階段を下りていった。 「何だよ;ちょっと手伝ってくれてもいいのによ;」 やれやれ・・とローグは残りの一匹を倒そうとした。 突然右腕に激痛・・・。別のマーターがローグの腕に噛み付いてきたのだった。 「ちっ・・また増えたか」 振り返ったローグはぎょっとした。5〜6匹のマーターが跳びかかってきた。 あまりの数にローグは倒れこんだ。間も無く、マーターがローグに群がった。 「ぎ・・・あああああああああああああ!!」 鋭い爪でローグの皮膚や肉を引き裂き、牙で喰いつき内臓を引きずり出す。 ちょうどアサシンの少女が近くを通る。助かった!とローグは思った。 「う・・・・ぐぐ・・助け・・・。」 ローグはその少女に助けを求めた。ぴたりと彼女は立ち止まり・・・。 先ほどローグが倒したマーターからでたアイテムを拾い、立ち去っていった。 「あ・・・・・そん・・・な・・・」 表情に絶望の色を浮かべるローグの喉元をマーターが喰い付く。 そして、一気に喰いちぎった。 大量の鮮血が噴き出すのを見ながらローグの意識は消えていった。