フェイヨンダンジョンにはその歴史ゆえか多くの不死者が生息している。 もともとは王族を埋葬していた墳墓なのだが、王家が途絶えてからは管理する者も居なくなりそこに多くの遺体が葬られた。 その中でも特徴的なのがソヒーと呼ばれる未婚の娘の霊が現世に彷徨い出ているモンスターである。 彼女達は特に、飢饉の際には女子が優先的に”口減らし”されたために生息数も多く、また彼女達を縛る怨念も強いため、これまで数多くの冒険者達が 彼女達を含めた不死者を退治してはいるもののそれらは一向に途絶える気配が無い。 「・・・」 ソヒーは何も考えない。ただただ現世に縛る怨念のためにそこを離れることが出来ないだけなのである。 だが飢饉の際には軍閥あるいは匪賊が村を略奪することが多かったため、一般人でさえもある程度武術を心得ていた。 そのためソヒーは攻撃されると本能的に生前持っていた技術を発揮して身を守ろうとする。 「・・・」 一体のソヒーがあても無く彷徨っていると一人のプリーストが視界に入る。 多くの冒険者に彼女も狩られていたがそれを避けるための学習や記憶といったものは彼女にはない。 ただ人が居るものと認識し無視してそこを通り過ぎようとした。 背中に強烈な一撃が入る。ローグが彼女の気づかない間に背後に回り不意打ちをかけたのだ。 痛みに反応し彼女が振り返ろうとした瞬間四方八方から他の冒険者が出てきて、彼女を捕縛する。 彼女は必死に抵抗するものの多勢に無勢、縄をかけられそのまま彼らに連行されていった。 彼女はダンジョンに残っている建物の中へと連行された。 建物の中にはダンジョンとはまた違った篭った不気味な空気が流れている。 捕縛された彼女は背中に大きな傷を負ったまま服を脱がされた。手足は厳重に縛られ動かすことすらままならない。 外ではプリーストが結界を張っていた。これから行うことを考えるとモンスターだけでなく人の侵入も防ぎたかったために、 結界は人に対しても張られていた。 結界を張り終えると彼は建物へと入っていった。 「よし、いいだろう。」 プリーストの声を合図に建物に潜んでいた男達がわらわらと出てきた。 皆異様な欲望に目をギラギラ輝かせており、股間の怒張は恐ろしい位に突き上げられていた。 目につくのは異様な形をした物が多いということだった。ごく稀に正常な形をしたのが見受けられるのみである。 そして彼らは一斉にソヒーへと襲い掛かる。 「げひゃひゃひゃひゃひゃ!」 「こんな体になって女を犯せるとは思わなかったぜ!」 彼らは生前彼女が恐れていた匪賊同様の欲望に駆られた連中ではあったが、決定的な違いが一つあった。 それは彼らが国家から断種認定されている性病持ちであったということである。 治癒技術は発達しているものの一般的な感染症への対策は非常に遅れていたため、このような病気に感染するとそれが一気に広がる恐れがある。 そのために王国では定期的に成人全員を検査し、こういった病気を持つ者達を断種認定して二度と性交することを法律で禁じた。 彼らの顔にはそれと分かるように烙印を押してあるため、場末の売春宿ですら彼らを受け入れることはなかった。 それゆえ強姦に走るか、法律の適用されないこういった人外を犯すしか彼らの欲望のはけ口は無かったのである。 強姦を行った場合は烙印持ちは理由を問わず死刑になるため、女性型のモンスターを襲う目的で冒険者になるものも少なくなかった。 世にも恐ろしい形をした怒張を目にして普段は感情を表に表さないソヒーも顔一面に恐怖を表していた。 それは生前散々聞かされていた盗賊と全く同じであり、記憶自体は残っていなかったのだがわずかにそれに対する恐怖のみが残っていたのだ。 恐ろしいあまりに彼女は何もすることはできなかった。もとより拘束されていたために何ができるというワケでもなかったが。 そんな彼女の恐れなど知ったこっちゃないという勢いで男達は彼女を蹂躙した。 膿やら精液やらで彼女の未通の蕾は引き裂かれ、醜くただれ腫れあがる。 容赦のない陵辱は彼女の口や菊穴にまで及ぶ。顔は膿と精液にまみれ肛門は容赦なく引き裂かれる。 また手さえも逃れることはできずに手のひらは黄色く汚れてしまった。 その様子を最初に合図を出したプリーストが冷ややかに見守っている。 聖職者が何ゆえにこのような場に参加しているのだろうか。 自分達の品位を守るために烙印持ちなど決して受け入れられないため、彼は健常人である。 そしてこの狂宴にも参加してはいない。 彼は学究の徒であった。 不死のモンスターを現世に留めているものは何かを追求するのが彼の仕事である。 不死者に対しては癒しの力も武器になり得、また除霊のための技能も聖職者は習得できるが、これは修練を積んだ冒険者にしか習得できないのである。 冒険者のみでは世の不死者を退治しきることが出来ないのは最早周知の事実である。 だから彼のように新たな方法で不死者を退治する方策を探る者も多かった。 彼は特に、ソヒーの持つ処女性に注目した。 古来より処女性は重視されており、それが何らかの形で現世に留める力になっているのではないかと彼は考えたのだ。 これまでも彼はソヒーを犯すことでどのような結果になるか多くの実験を試みたが、全て失敗した。 これまでの実験は原則一体のソヒーにつき一人の男をあてがい、それがどうなるかを観察していた。 そして失敗した原因を処女性から貞節への移行、つまりは一人の男で実験を行ったことにその原因を求めたのだ。 それを踏まえて今回は処女性から貞節への移行を防ぐために徹底的にその処女性を打ち砕くということを思いつき実行したのだ。 狂宴は小一時間経っても終わらなかった。彼が特に選抜した強欲の者たちであったため欲望は果てしなく尽きるということがなかった。 膿混じりの精液は彼女の膣からあふれ出し床に大きく広がっている。建物の中にはすさまじい臭いが篭っていた。 あまつさえ小便をかける男もいたためソヒーの体はこれ以上はないと言う位に汚れていた。 が彼女はいっこうに姿を消す気配が無い。 それを見ていたプリーストは今回の実験も失敗とみなし、男達にソヒーを委ねてテレポートで帰還した。 もはや男達は監視している者も居ない中でやりたい放題だった。 欲望に穴の数が付いていけないと判断すると腹を小さく裂いてそこに怒張を突っ込みだした。 あまりの痛みに彼女は顔をゆがめたがそれ以外に何もできなかった。 地獄の痛みと異臭が漂うなか彼女は目を虚ろにさせたままでいるしかなかった。 三日三晩経った時、ようやく男達もソヒーに飽きた。 元々あった穴のほかにも腹に開いた穴からもおぞましい液体を垂れ流すソヒーはもう何も見ていなかった。 この物体の始末に困った男達は普段彼らがやっている通りに物理的に殺すことにした。 大きな斧が彼女の汚れきった体に振り下ろされる。 腹を一刀両断された時点でソヒーの霊は肉体から離れてはいたが、まだその残滓が残っていたので体が痙攣する。 それを見て男達はまだ生きていると判断し、今度は縦に斧を叩き込んだ。 十字に裂かれた肉体はあたり一面を血の海にした。 それを彼らは建物の軒先に吊るした後蝶の羽を使い帰還した。 誰かがグラフィティスキルを使ったらしい。地面には「肉49z 四個限定」と書かれていた。 しばらくすると吊るされた肉塊は風化してどこかへと飛び散っていった。