ルーンミッドガルツ暦783年6月8日 アルケミストの製造物に製造者の名前を明記するよう義務づけた法案が可決。即日施行される。 「あーもう面倒臭いなぁ。なんでいちいち名前入れなきゃいけないんだろ。」 ギルド戦に必要な火炎瓶やらアシッドボトルを作りながらぼやいているのは女アルケミストのセーラ。 材料が変わったのでそれを覚えるだけでも大変だというのに名前まで刻まないといけないのははなはだ面倒らしい。 だが法律がある以上名前を入れないワケにもいかない。 「まぁそうボヤくなって。俺らなんかもともと名前いれなきゃいけなかったんだしな。」 セーラを諭すようにブラックスミスのシロッコが言う。 「そりゃそうだけどボトルみたく一杯作る必要ないじゃない。ウチらは100個単位で作ってるのよ。」 「まぁなぁ。でも出来たときに名前入れるのはなかなかいい気分だぞ。」 「そりゃ戦闘BSが自分で武器作るんだから確率も低いし出来たときはさぞうれしいでしょうね。」 「おいおい。低いって言っても一応DEX最高まで振ってるしそこまで低いワケじゃないぞ。」 「アタシが依頼した2HA七本連続でクホったのは誰かしら?」 「それは言うなって。」 おしゃべりしつつもセーラは必要なものを正確に作っていく。流石に慣れた作業ではあるし、 第一失敗したら材料が勿体無い。 「よーし完成!」 「お疲れさん〜。」 「ありがとさん。」 そこにギルドマスターのヴェンが入ってきた。 「お、出来たかセーラ?」 「ええ。一応今回の分はこれで十分だと思う。」 「いつもありがとう。助かるよ。」 「いえいえ〜。ちゃんと経費出してくれるしまぁこれくらいはやりますよ。」 「そうかい。じゃまぁ二人とも会議室へ来てくれ。次の防衛についていろいろ話さないとな。」 「へーい。」 「はーい。」 三人は部屋から出て行き会議室へと向かった。 会議で話されたことはいつもと変わらず大体の配置と戦法についてだった。 ヴェンたちのギルドは7週連続で防衛に成功しているため、ギルドメンバーたちにも緩みが見られた。 とはいえ防衛は慣れたものでもあるしあまり気張っても仕方ないということで各人任された任務をこなせば大丈夫ということで会議は終わった。 ヴェンたちが保有する砦は今回のギルド戦に限って攻め込む側が相当大きな同盟を組んでいたらしく 進入する敵を倒せど倒せど次々と新たな敵が現れ、ヴェン達に疲れが見られた。 それを好機とした攻撃側は人員を総動員しての攻撃にかかった。 人海戦術は兵法では城攻めにおいて最も低い位置に置かれている戦術ではあるが 相手が疲れきった今となってはこれも有効だった。 次から次へと現れる敵戦力に押され、ヴェン達はついに城門を開かれ、敵に砦の内部まで攻められた。 だがさしもの敵も砦を渡すまいと決死の防戦を行うヴェン達をなかなか倒せないでいた。 砦内は血の海となり、防衛側も攻撃側も死体に足を取られ血にすべるという有様だった。 それでも勢いは砦内へと入り込んだ敵側にあり、防衛側は消耗しきっていた。 ついにエンペリウムのある部屋まで攻め込まれてヴェン達は降伏した。 防衛側で生き残ったのはヴェンとシロッコとセーラ、そして半死半生の騎士が二人だけであった。 攻撃側は攻める際に多大な犠牲を払ったが、それは砦の壁に取り付いた際に上から落ちて来る矢やら火炎瓶やら酸の瓶が主だった。 弓を射ていた者は攻撃側が城壁を制圧した際に全て殺されているので、彼らの振り上げた手は勢いセーラに向けられた。 特に名前が刻まれていた瓶がそれに多大な貢献をしていた。 防衛側の捕虜は隔離され、各々が攻撃側の手のひらに命を預けられた形になった。 特に恨み骨髄に至っているのはセーラに対してであり、その尋問、いや拷問と言うべきは酸鼻を極めたものとなるが まだそれには至らず、ただただ彼らの欲をぶちまける形となるのがせいぜいだった。 「さて、俺達が半分もの犠牲を出したほとんどが、てめぇの小生意気な薬のせいだってんだから 責任も重大だよなぁ?」 いやらしい顔つきをした男ローグが拘束され吊るし上げられたセーラを前にして言う。 「へっ!あんなんでくたばるアンタらがヘタレだっただけでしょうが。」 捕虜となっても意地が残っているセーラはそう吐き捨てた。 「ふん。強がってられるのも今のうちだからな。」 そう言うとローグは牢の入り口に設置してあったベルを鳴らし、仲間を連れてきた。 どれもこれも屈強の男達ばかりである。 「さて、こいつが俺達の仲間を殺しまくった張本人だってんだ。徹底的にかわいがってやれ。」 そう言い終わった途端男達は吊るし上げられ身動きの取れないセーラを引き摺り下ろし、 服を全て剥いで各人が彼女を弄んだ。むしろ自らの劣情を彼女の丸ごとぶつけているようだった。 その間彼女は涙一つ流さずに耐えていた。 陵辱の初めには舌を噛み切りたいという衝動に駆られていたがすぐにそれを打ち消した。 同じように拷問を受けているであろうヴェンやシロッコのことを考えると泣いている場合ではないと思っているしもし自殺しようものなら 二人がどうなるか分からない。自分が耐え忍べば二人も助かるかもしれないという望みだけが彼女を支えていた。 ひとしきり責めが終わり、彼女は男達から解放された。 彼女の牢はむせかえるような男の臭いに満ち溢れていた。 「まぁ今日はこのくらいにしておいてやるよ。また明日な。」 最後にローグがそう呟いて出て行った。 翌日もまたその翌日もセーラに対する責め苦は続いた。 すでに顔には乾いた精液が張り付いていて、膣は摺られすぎて赤く腫れただれ、菊門は裂傷が塞がらなかった。 だが彼女はひたすら耐えていた。 「ふーむ。なかなか芯のある女だねぇ。」 あきれたように男ローグは言う。 「・・・。」 セーラは何も言わないが相手を睨む視線だけは外さなかった。 「ま、せいぜい強情張ってろってこった。」 「親分、大広間のシャンデリアが壊れたんですがどうしましょう?」 「ん?シャンデリアが壊れたって?」 先のローグが部下らしきアサシンの報告に苦い顔をした。 「うーむ。アレが壊れたとなると少々さびしいなぁ。」 「どうします?プロンテラに新しいのを注文するにもゲフェンに修理に出すにも大分時間かかりますが。」 「どうしたもんかねぇ・・・。」 しばらく考えた後、ローグはあることを思いついた。 「ゲフェンにこういったものは作れないかという発注書を出してみろ。断られたら自作するんだ。」 「分かりました。でこれは何なんです?穴の開いた鉄の椀で、にしても何ですこの形?例えが悪いと思うんですが、 女の乳みたいな形してるじゃないですか。」 「ご明答。まぁこういうのが作れるかどうかゲフェンにもウチのBSにも聞いておいてくれ。」 「はいでさぁ。」 複雑な表情をしながらアサシンは去っていき、そこには世にも不気味な笑顔をしたローグだけが残った。 不思議そうな顔をしながらもゲフェンの鍛冶屋たちはローグの望む品を作り上げた。 そしてそれは即日彼らの元へと配送され、それをみたローグは満足げな顔をした。 「さて、今度は医術に詳しいヤツか・・・。そうだアイツを呼ぶか。」 ローグはとあるプリーストにWisを送った。 「お?珍しいじゃねぇか。一体全体何だってんだい?」 聖職者とは思えない口調でそのプリーストは答えた。 「あぁ。ちとお前さんに頼みたいことがあってな。確か医術には詳しかったよなぁ。」 「へっ!詳しいどころかルーンミッドガルツ王国の中で俺の右に出るヤツは居ねぇってんだ。 で、今回はどういった用件だってんだ?また男のアレをぶった切るってぇイカ臭ぇ仕事じゃねぇだろうなぁ?」 「ははは。まぁ似たようなモンだが今回は女だよ。」 「おお!そいつはありがてぇ!最近野郎ばっか切ってきたモンだから腕がイカ臭くて仕方ねぇ。」 「まぁ少しややこしいができるだろうか?」 「任せろってんだ!俺の腕を見りゃあのザイゼンだって尻尾巻いて逃げ出すってぇモンだよ。」 「そいつは頼もしいな。じゃぁ今から説明するぞ・・・。」 説明は長くまた専門知識を持たないローグゆえ要領を得なかったがプリーストは流石にかの伝説の名医 ザイゼンを超えるという自負に恥じない医学知識とそれを実行する腕を持っており、ローグの望むことはたちまち理解できた。 「ふぅむ。こいつぁまた妙なモンだねぇ。」 「できるか?」 「大丈夫って。俺に任せりゃイシスだって元のピッチピチのイイ女に戻せるってモンよ。」 「じゃ頼んだぞ。報酬は・・・。」 「いや今回はいいぞ。なかなか面白そうなオペになりそうだからな。」 「そいつはありがたいってモンだよ。」 「じゃいつ俺は来りゃぁいいんだ?」 「できれば今すぐにでも来て欲しい。場所は・・・。」 しばらくしてヴェン達の、今はローグ達の持ち物となっている砦へとプリーストがやってきた。 「んで、今回のオペをするってぇイイ女はどこだい?」 「まぁそう慌てるなって。地下牢に縛り付けてるさ。今は多分誰かとイイコトしてるだろうよ。」 「またイカ臭いオペになりそうだねぇ。まぁ女ってぇだけで俺はいいってぇモンだが。」 「じゃまぁ付いて来てくれ。」 「へいよ。」 二人は地下牢へと向かった。 ローグの言った通りセーラは二人のモンクの相手をしていた。させられていたというのが的確だろうが。 「うわイカ臭ぇ!お前ら溜めすぎだろ!」 部屋中にむせ返る男の臭いにプリーストは思わず閉口した。 「あ、親分どうかしたんですかい?」 「お楽しみのところ悪いがちとその女に用があるんだ。外してくれ。」 「はぁ・・・。」 楽しみを取り上げられたモンク達は不満そうだったがボスに逆らうワケにはいかず素直に立ち去ろうとした。 「と待った。じゃぁついでだからあの捕虜の二人を大広間に連れてきておいてくれ。」 「合点です。」 そう言うと二人はそれぞれの捕虜のいる牢へと向かった。 「さて、まぁ散々男食っただろうし未練はもう無ぇよな?」 「・・・。」 憔悴しきった顔をしていたがセーラは鋭い眼光だけはローグに向けていた。 「っとあんまし怖い顔するなって。まぁ紹介するよ。コイツはロドゥーロってんだ。 あのザイゼンを超えるってぇ名医だからお前もそいつの手にかかるって名誉に預かるってワケだよ。」 「それはまた名誉だこと。せいぜい頑張って下さいなひも医者さん。」 最高級の嫌味を彼女は吐き捨てた。 「こいつぁ痛み入るねぇ。かかったら必ず死ぬって落語かいお嬢ちゃん。 まぁジョーの紹介通りの名医ひも医者さね。」 「まぁおしゃべりはそれまでにしてくれ。早速始めてもらいたい。」 「あいよ。」 そう言うとロドゥーロは彼女の口にバーサクポーションを注いだ。 「流石に気絶されちゃ俺も面白くないからねぇ。」 「アタシをそんなにひ弱に思うって時点で十分ひも医者だわ。」 「厳しいねぇ。ま、小便チビるなよ。」 「あんたのその顔が便所に見えてきたよ。」 「ありがとさん。おいジョー、オペ道具を取ってくれ。」 「ほいよ。」 渡されたカバンを開き、銀色に輝く手術道具を手に取り、ロドゥーロは彼女の白く張った肌へメスを入れた。 「痛っ・・・。」 彼女のうめき声を無視し、いやむしろそれを聞いて彼の腕はよりリズミカルに彼女の胸の辺りを切り開いていった。 「あぁぁぁぁぁ!」 「いい声で鳴くねぇお嬢ちゃん。久々に勃ってきたよ。」 それを聞きセーラは口を閉ざした。彼が喜ぶと考えるとあまりに不愉快だった。 だんまりを決めたセーラの口を開かせようとしてかロドゥーロの振るうメスはますます彼女の内部へと入っていった。 「さて。こっからが本番ってトコだな。」 そう言うと彼はおもむろに彼女の開かれた胸へと手を突っ込んだ。 「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」 今まで感じたことのないような鋭い痛みが全身へと走る。 「っと、これを縛って・・・。お、こいつぁ神経だな。」 目に付いた白い線維を手で引き裂く。 途端に電撃のような痛みが彼女を襲う。 「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「っとこれを縛って縫合してと・・・。よしジョー。終わったぞ。」 「お、もう終わったのか。流石に早いな。」 「あたぼうよ。」 繋がる血管を全て結束され彼女の両乳房はその白さをますます強くしていた。 「じゃぁ後は俺に任せろ。」 そう言うとジョーは彼女の両乳房を十字に切り裂いた。 切れ目から黄色い脂肪が顔を覗かせる。 「水分が抜けるのにしばらくかかりそうだな・・・。まぁいいか。」 「おいジョー。ちとおっ勃ってきちまったからヤラセてもらっていいか?」 「あぁ好きにしな。」 ロドゥーロが離れた後、彼女の乳房の具合を確かめたジョーは満足げな顔をし、懐から届いたばかりの鉄の椀を取り出した。 そしてそれを彼女の両方の乳房にかぶせた。 「よし完成だ。」 「んでそいつをどうすんだい?」 「まぁ見とけってんだ。」 そう言うとジョーは鉄の椀の開いた口にタバコを挿し込んだ。 「ぐっ!」 火はすぐに彼女の乳房から漏れ出した油に引火した。 その熱が鉄椀を伝って乳房全体へと広がっていく。 「熱ぃぃぃぃぃぃ!」 「おっしちゃんと火がついたな。コンロンの伝説通りこうもうまくいくとはねぇ。」 「ははは。それは俺の腕がいいからに決まってんだろう?」 「それもそうだ。」 二人は哄笑し合った。一方彼女は胸を襲う痛みと熱で意識が半分飛びかけていたが飲まされたバーサクポーションのお陰で意識だけは保たれていた。 (ちくしょう・・・。) 女としての大事な部分をこうも弄ばれては悔しさも尋常のものではない。 だが彼女は抵抗する術を全く持たなかった。 しばらくして大広間に派手な明かりがついた。 ただその明かりの元となっているのは思わず目を背けたくなるような状態になっていた。 股間と尻から大量の血の混じった精液を垂らし、顔の穴という穴から涙やら鼻水やらが垂れてしまっている。 そして両胸の明かりだけが怪しく煌々と照っていた。 それを見せられたヴェンとシロッコは言葉も無かった。 ヴェンは目を背けそして嘔吐した。 シロッコはセーラを目を皿のようにして凝視していた。 握られた拳からは血が流れていたがそれにも彼は気づいていなかっただろう。 それを見ていたジョーとロドゥーロは心から嬉しそうな顔をしていた。