女の白い指が小刻みに震えていた。 ひそやかな衣擦れの音を立てて、銀のローブがはだけられる。 細身の身体からは想像もつかないほど、豊かな胸が露になる。 薄い色の花のような、乳首が可愛らしく突起している。 Wizの顔は羞恥で赤く染まっていた。 「ほら、どうして欲しいのかちゃんと言わなきゃ」 意地の悪いBSの問いが続く。 「さ、さわってくださ、い」 「ふーん、どこさわって欲しいの?」 声が詰まる。 「お、おしりを・・・」 昔の自分なら、こんな恥ずかしい言葉を言うくらいなら死んだほうがマシだと 思ったに違いない、とWizは思う。 「おしりをさわってください・・・・・・」 破瓜の痛みはまだ記憶に新しい。 男と関係を持ってしまったのが数日前。Wizにとって初めての経験だった。 身体を引き裂かれる事への怯えと、妊娠への本能的な恐怖があった。 ふうん、とBSが一人ごちる。 「ほら」 Wizの目の前に、BSの手が差し出される。 固くて太い、節くれだった大きな指だった。 そっと男の指に手を添えて、口元に近づける。 男の体からは、煙草や珈琲や鉄器の匂いや、いつもそんな匂いがした。 女は上目遣いに、ちらりと男の顔を見上げてみる・・・が、すぐにまた 視線を落す。ぐずぐずしていると、またひどく怒られそうな気がしたからだ。 舌を這わせ、小犬のように舐め上げる。 男はわざと苦しめるように、女の喉奥に指を強く捻じ込んだ。 「っ・・・くるし・・・・・・っ」 「ちゃんと濡らさないと、自分が痛いだけだよ?」 「・・・ん、ん・・・ふぁっ・・・」 苦しくて咳き込みそうになりながら、女は夢中になって舐め続けた。 唇の端から、溢れた唾液が零れ落ちる。 やがて身体の奥底から、痺れるような熱い感覚が駆け上ってくる。 そうなると、自分はもう何も考えれなくなってしまう。 「・・・もうイきそう?」 BSの問いに、Wizはこくりと頷いた。 「淫乱」 ごく低く、BSが耳元で囁いた。 その途端、女の身体が大きく震える。 「お前は変態で淫乱な牝犬だよ・・・違うか?」 「・・・ゃっ・・・っ」 やめて。 蔑みの言葉に、Wizはまた泣きそうになる。 男の指が、いっそう奥へと捻じ込まれた。 「何が嫌だよ? 口に突っ込まれてるだけでおかしくなってるクセに」 柔らかく湿った口内の感触を楽しみながら、勝ち誇った笑みを浮かべて、 BSは女を見下ろしていた。 「ほら、さっさといっちまえ」 「・・・っっ・・・ぁっ・・・」 声を出せないまま、女の身体がひくひくと波打った。 糸の切れた人形のように、Wizは力なく横たわっていた。 --------------------------------------------------------------- 続きです。では( ´ー`)ノ