「はあっはあっ・・・んっ・・・」 女はかすかに首を振る。 生暖く、ざらざらとした男の舌が執拗に絡み付き、逃れられない。 頭の中がぐちゃぐちゃに溶けてしまいそうだった。 それでも、持てる意識を総動員して、WizはBSの腕に爪を立てる。 ふいに走った鈍い痛みに、男の唇が離される。 口の端から、透明な液が糸を引いた。 女はたっぷりと、男の唾液を注ぎ込まれていた。 男の目が細められる。 瞬間、BSの手が振り下ろされた。 派手な音が部屋の中に鳴り響く。 自らの頬に走った衝撃に、そのまま気を失えたらどんなにいいだろう、と女は思った。 今まで両親にさえ、手を上げられたことは無かったのに。 目眩のような感覚が女を襲う。 吐き気に襲われ、両手で庇うように自らの身体をかき抱く。 「・・・いで・・・触らないで、お願い」 「ふーん、何で?」 女の懇願など意にも返さない口調で男が問う。 「気分が・・・悪いの・・・今日は、やめて・・・お願い」 「濡れてるくせに?」 男は手のひらを下腹部へ移動させ、女の足の付け根を触った。 レオタードの上から、男の指が割れ目をなぞる。 明らかに嘲笑を含んだ声で男は言う。 「何で嫌なことされて濡れてる訳?」 Wizは答えず、ぎゅっと目を閉じていた。 「別に嫌ならいいよ? 無理強いなんてしてもつまんないし」 興をそがれた様にBSが言う。気怠そうに前髪をかきあげる。 蚊の泣くような小さな声で、女は何事かを呟いた。 「・・・なに? 聞こえないよ?」 男はわざと冷たく吐き捨てる。 嗚咽まじりのかすれた声が、女の唇から漏れた。 「・・・いや・・・じゃ、ない・・・です・・・」 その途端、弾けるように男は笑った。 「ふーん、じゃあ嬉しいんだ? 俺にこういうことされて」 ぴくりと女の肩が震える。 白く柔らかな肌が、なおいっそうのこと青ざめていた。 「・・・・・・・」 伏せた睫がゆっくりと上げられる。 見開いた女の瞳に、怯えと逡巡が交互に現れるのが見て取れた。 BSは笑いながら、その次に来る言葉を待ち構えていた。 「・・・いや、じゃない、です・・・して・・・くだ、さい」 「ついこの間まで処女だったくせに、もうおねだりなんてする訳か  ・・・・・・変態だな」 ----------------------------------------------------- 続きです( ´ー`)ノ 今回は割りとじっくりエロを書いて見たいと思い、 思考錯誤を繰り返す今日この頃・・・。 ちょっとSMよりかな? 何にせよ長くてごめん(ぺこり) 注:このお話はあくまでフィクションです。 けっして現実の世界では、女性や子供に暴力など振るわないで下さい。 プレイは相手の同意を得てから行いましょう(何